2001年長月【お彼岸・秋】の巻
「暑さ寒さも彼岸まで、、」とはよく言ったもので、このところ朝晩の風もめっきり涼しくなってきました。
日本では、春分の日と秋分の日を中日とする前後三日間を「彼岸」として、先祖をまつり敬い花や食べ物を供えて一家の幸福を祈願する風習があります。
「彼岸」は元来仏教梵語「波羅蜜多(はらみつた)」を漢訳した「到彼岸(とうひがん)」のことで、煩悩に満ちたこちらの世界「=此岸(しがん)」に対して、この世から解脱した悟りの世界「=涅槃(ねはん)」を指します。
「涅槃」を「西方浄土」とも呼ぶことから極楽浄土のあるとされる真西に太陽が沈む春分、秋分の日には夕日が極楽浄土への道しるべ(=「白道(びゃくどう)」)を示す日と考えられました。
現在「春分の日」「秋分の日」とされている国民の休日も、戦前はそれぞれ「春期皇霊祭」「秋期皇霊祭」と呼ばれる、皇室内の古来の仏教行事が神事化した祭日だったそうです。
しかし、彼岸は仏教行事でありながら日本独特のものだそうで、他の仏教国にはないそうです。
そんなことからか、ここ最近はお盆に比べると宗教色はやや薄まり、季節の節目としての意味が濃くなったようにも思われます。
確かに季候のいい時期ですからね、、、でも行楽の合間にもお墓参りも忘れずにしておきたいものです。
和菓子屋さんの店頭にもこの時期、彼岸団子、落雁(らくがん)、おはぎ、などが並びます。
「ぼたもち」は「牡丹餅」と書きますので春のもの。「おはぎ」は「御萩」ですので秋のものです。大きさもその花の大きさに準じて、春は大きめ秋は小さめとする説もあるとか。
因みに当店ではどちらも「おはぎ」と呼び大きさも同じです。
地方によっては「ぼた餅=餡のかかった餅」とされる所もあるようですので混同しないためでしょうか。
真っ赤な彼岸花の咲き誇る情景が目にしみる季節ですね。
〜かしこ〜
写真:季節の花300
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